2015年2月6日金曜日

Arch Linux デスクトップを整えるその前に

Xでのデスクトップ環境を整えていく前準備

①KEYMAPの設定
先ずはコンソール上の設定。
# nano /etc/vconsole.conf

KEYMAP=jp106
(上記記述後保存)

続いて、X上の設定
# nano /etc/X11/xorg.conf.d/10-keyboard.conf

Section "InputClass"
    Identifier         "Keyboard Defaults"
    MatchIsKeyboard    "yes"
    Option             "XkbModel" "jp106"
    Option             "XkbLayout" "jp"
EndSection
(上記記述後保存)

※特記事項※
上の2つのファイルは既存では無いので、ここで新規作成に
なると思う。

②タイムゾーンの設定
ここでは、ハードウェアクロックをUTCとして認識させ、
タイムゾーンを設定することによって、日本時間(UTC+9時間)
を使うようにする。
# ln -s /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
# hwclock --systohc --utc

# nano /etc/adjtime で確認。

(これで時間が9時間進んでしまう場合は、
 # timedatectl set-time "2015-02-06 10:17:16"
 上記のような形式で、日本時間より9時間前の時刻に設定する)

※特記事項※
# hwclock --systohc --utc の実行によって、/etc/adjtime ファイルが
自動的に作成される。
ハードウェアクロックをUTCとして認識するか、ローカルタイムとして認識するかは、
ハード的に保持されていないので、このファイルを使って読み取る(らしい)。
(Windowsとのデュアルブート等の理由でローカルタイムにしたいときは、
 # hwclock --hctosys --localtime にして、タイムゾーンをUTC+0時間地域に
 設定する手(??)も考えられるけど、ここは素直にUTCとして認識させる)

③ロケール設定
# nano /etc/locale.gen

en_US.UTF-8 UTF-8
ja_JP.UTF-8 UTF-8
↑の行頭 # を削除してアンコメント後保存。

# locale-gen

※特記事項※
/etc/locale.conf で環境変数に LANG=ja_JP.UTF-8 を指定するのが一般的
なのかもしれないが、システム全体ではなくユーザ毎に設定したい。
なので、/etc/locale.conf は編集しない。

ユーザ毎の設定は、~/.xinitrc 内で
export LANG=ja_JP.UTF-8
と記述する。
ユーザ毎の設定を、~/.bashrc に記述する方法を紹介しているところもあるけど、
ログイン直後のコンソールで日本語指定するのはどうなんだろう。
ってことで、X上で反映させるように ~/.xinitrc の方でやる。
(ユーザを追加していないので、まだやらないけど!)
(尤も、日本語指定しない選択肢も十分考えられる)

④ユーザの追加
# useradd -m -g users -G wheel -s /bin/bash 〈ユーザ名〉
# passwd 〈ユーザ名〉

⑤sudoers の編集
useradd のときに、wheelグループにしているので、このグループで
sudo を使えるようにする。
(面倒くさいので、visudo は使わない。絶対に真似しないでね!!)

# nano /etc/sudoers

%wheel ALL=(ALL) ALL
↑の行頭 # を削除してアンコメント後保存。

rebootして、追加したユーザでログインし直す。

2014年12月29日月曜日

Arch Linux まぁだだよ

前回、Xサーバの起動を確認したので、デスクトップ環境の整備や
日本語まわりの設定をやりたいところだけど、せっかくなので、
ウィンドウマネージャ無しの状態をもう少し味わってみる。

先ずは現状を確認するために、デフォルト(共有の設定ファイル?)
として読み込まれる
/etc/X11/xinit/xinitrc
を覗いてみる。

xinitrc は大きく三つの部分に分かれているように見える。

前段は、XresourcesやXmodmapが存在した場合は、それらを読み込む。
(但し、特別に用意しなければデフォルトでは存在しなかったり、非推奨な
設定ファイルなりなので、ここは気にしなくて良いと思う。ってヲイ!)

中段は、/etc/X11/xinit/xinitrc.d ディレクトリ内の実行可能ファイル
(スクリプト)を順次実行させる。

後段が、

twm &
xclock -geometry 50x50-1+1 &
xterm -geometry 80x50+494+51 &
xterm -geometry 80x20+494-0 &
exec xterm -geometry 80x66+0+0 -name login

twm(ウィンドウマネージャ)、xclockはインストールしていないので、
"command not found"と言われる。
(このエラーでXの起動工程が止まる訳じゃない)

xterm(端末エミュレータ)は、"-geometry"で、サイズ、位置を指定して
起動される。
一般的にサイズは、横幅x高さをピクセル単位で指定するが、
xterm の場合は文字数x行数になるので注意されたし。


/etc/X11/xinit/xinitrc を適当に書き換えて xterm を一つだけ起動し、
そこから別のウィンドウを起動させる。
プロセスIDを指定して kill すればウィンドウを閉じることもできる。
(画像では、xterm しか起動していないので、その上で exit するば良いけど)

2014年12月6日土曜日

Arch Linux Xサーバ(クライアント)インストール メモ

Arch Linux Xサーバのインストール メモ
 前回の「Arch Linux インストール手順」の後、
 起動して、rootでログイン(root以外のユーザを、まだ作っていない)
 ※ Xのインストール前にログインユーザを作成したり、
  コンソールのKEYMAPを設定するために
  /etc/vconsole.conf を新規作成して
  KEYMAP=jp106 の記述をしておいても良い。


①Xサーバのインストール
# pacman -S xorg-server xorg-server-utils xorg-xinit

②ビデオ・チップセットの確認
# lspci | grep VGA

③ビデオドライバの一覧表示
# pacman -Ss xf86-video | less

④ビデオドライバのインストール
※ ②で調べたチップセットに該当するドライバを
  ③の中から確認しておいて、それをインストールする。
# pacman -S xf86-video-intel
 (↑は、intelドライバの例)

Xサーバのインストールが終わった後、この状態で startx してみるのも一興。
(クライアントが無いので、起動しないことを確認するだけ)

⑤クライアントのインストール
# pacman -S xterm
(とりあえずX標準の端末エミュレータを選択)

⑥起動確認
# startx
(この段階では、デフォルトの /etc/X11/xinit/xinitrc の記述にしたがって
 Xの起動、クライアントの起動が確認できるはず。
 但し、ウィンドウマネージャの twm をインストールしていないので
 ウィンドウ枠無、マウスでのウィンドウ操作ができないことを確認する。
 xclockをインストールしていないので、時計も表示されないことを確認。 )

 左の大きなウィンドウで表示されているxterm上で
exit すれば、コンソールに戻る。